初めての書便
MONAです。昨日8月31日、初めての「書便」を発送しました。どんなお返事が届くのか、今からとても楽しみにしています。
同封したコラムには、最近の私の本音を綴りました。KAKU-DO°は「自分の気持ちを偽らず、言葉にできる場所」でありたい。そう願うからこそ、まずは私自身が曝け出す姿勢を大切にしたいと思っています。
「こんなふうに思われるかな…」と、言葉にできないことってありますよね。私は比較的なんでも誠実に伝える方ですが、それでも飲み込んでしまうことがあります。実は、それこそが私にとって一番のストレスの原因です。
だからこそ、否定されずに「私はこう思う」と言葉にできる場所があれば、人は救われるのではないかと思っています。もちろん、暴言や悪口のように投げつけるのではなく、自分の内側を整理して、静かに表現する。そんなやり取りこそが、私にはしっくりきます。
私はがんの発覚以来、何度も書くことに救われてきました。抗がん剤をするかしないか、病気に向き合う気持ち、12年続けたフォトグラファーをやめるのか、公表後に寄せられる声をどう受け止めるのか。そうした迷いや葛藤をジャーナリングで書き出すことで、少しずつ乗り越えてきました。
その頃、出会ったのが歴史上の人物・吉田松陰です。30歳という若さで生涯を閉じながらも、彼は数多くの手紙や処刑される前に弟子たちに想いを綴った『留魂録』を残しました。正直に生きた証が、今も私たちの日本を支えています。
「人は忘れられた時に本当の死を迎える」
松陰の生き方に触れ、私も「誰かに手紙を綴るように生きたい」と思うようになりました。※もし歴史が難しければ、映画『リメンバー・ミー』にも似たようなテーマが描かれているのでぜひ見てみてください。
この取り組みがどんな影響を生むかは分かりません。けれど、私の想いを受け取ってくれる人がいる。そして私自身も、受け取る側として生きてみようと思っています。改めて、この書便の意味を感じながら、お返事をいただけたら嬉しいです。
今回の書便は、初めての制作。すべて手作業で進めたので、拙い部分もあるかもしれません。 けれど、その不完全さも含めて、やさしさをもって受け取っていただけたら幸いです。