KAKU-DO°書便に込める想い
何かとひたすら目の前のことをこなしているだけで、いつの間にか「自分のことを考えなくなった」。 そんな人は意外と多いのではないでしょうか。
何が大切で、何を想い、何を残したいのか。 そんなことは毎日の流れの中ではぼんやりしていって、はっきりとそれを思い出す時間は意識的にとらなければすぐ通り過ぎてしまう。KAKU-DO°書便は、そんな日常の中に「空白なページ」を一枚、小さな手紙の形で導いていただくためのものです。
誰かに読まれるためではなく、 他人の覚せを気にせず、自分のためだけに書ける場所。そこには「いいことを書こう」という意図も、 「他の誰かに向けて」という目的もいりません。ただ、その時のそのままの自分を紙にたくす。
もちろん、つまりらない日もあれば、書く気分になれない日もある。 でも、手を動かすと、ころんと一行だけ記してみると、 ちょっと自分に戻れたような、そんな時間が生まれる。ある人は、「これでよかったんだなと確認できた」と。 別の人は「不安だった気持ちが、書いたら少し落ち着いた」と。 また、「書きたいと思っていたことと、書いたことが全然違って、そのずれが面白かった」と語ってくれた方もいます。
書くことには、自分の本当の声を聞ける力があると思っています。KAKU-DO°書便は、ただ書くだけのサービスではありません。 私にお手紙が書きたくなったらぜひ書いて送ってください。そっと受け取ります。返送された書便に続く私の心の声を、 私が文章に組み織り、ブログとしてお返しします。
このような「送って続く」形は、SNSでは隠れてしまいがちな、 他者を深く聴く力や、本当の信頼関係を経験するために、少し立ち止まって向き合うという「丁寧さ」だと思っています。
手間がかかり、早く答えがわかるわけでもない。 だけど、その無響の場の中でも確かな心の跡をわたしたちは探しているのです。KAKU-DO°書便に込めているのは、「心のままでいられる場所」をもつこと。それが、わたしがKAKU-DO°書便に込めている想いです。KAKU-DO°書便に集まる理由は、人それぞれに背景があっていいと思っています。
また、KAKU-DO°書便では、三ヶ月に一度、ささやかな対話の会を開催しています。 同じように書くことを通して自分と向き合っている仲間たちと、 直接言葉を交わせる小さな集まりです。 ひとりで書いていた想いが、誰かの言葉とふれあい、また新たな気づきやあたたかさに繋がっていく。 そんな時間を、これからも大切にしていきたいと考えています。